名古屋市営交通は2022年8月に100周年を迎えました。これを受けて各種イベントが行われています。
今回は100周年イベント第1弾 夜間トンネルウォークに行ってきましたのでその様子をレポートします。
当事務所は、名古屋市営交通100年祭を応援しています。
100年祭の詳細はバナーをクリックしてください。
名古屋市営交通は100周年を迎えました
1922年8月に従来運行していた市内電車が名古屋市に移管され、名古屋市営交通が誕生しました。
市営交通は、その後市バス事業や地下鉄事業を開始し、現在では名古屋市内にまさに網の目のような交通網を形成しています。
名古屋市営地下鉄は、現在6路線で路線総延長が93.3kmあり、また日本で唯一の環状運転を行う地下鉄でもあります。
また、現在は需要の減退により運行されていませんが、深夜帯を走る地下鉄やバスが運行されているネタの尽きない交通事業者でもあります。
夜間トンネルウォーク
2022年9月23日の深夜から24日の未明にかけて、地下鉄鶴舞線原駅から平針駅の間を歩く「トンネルウォーク」が開催されました。
平針駅では保線車両が展示され、平針駅と赤池駅間では軌道モーターカー(ディーゼル機関車)に乗車して1往復の体験乗車をしました。
かつて営業運転前の地下鉄の軌道上歩く企画はあったそうですが、営業中の地下鉄の軌道上企画は今回が初めてだということでした。
そのため深夜帯の開催しかできず、未成年者の参加は禁止されており、さながら「大人の夜遊びといった」雰囲気です。
普段地下鉄に乗っていても真っ暗だし、前面が見える車両も多くないこともあって退屈な時間になりがちですが、細かく観察すると漏水箇所の補修や勾配標識、ブレーキのタイミングの案内の看板などが設置されています。
線路をまじまじと見る機会は危険なので普段はないわけですが、飽きるほど見ることができました。…といっても数分で飽きてしまいますが(笑)
東山線など建設が古い地下鉄は、換気口がついていて列車の走行によって自然換気がなされますが、建設が新しい地下鉄には強制換気装置が備え付けてあります。こんな時でないとお目にかかることはない装置でしょう。
トンネルウォークでは、LEDのヘッドライトの明かりを頼りに歩いていきます。時々、蛍光灯があるくらいで基本的に真っ暗な線路脇を歩きます。
写真撮影・動画撮影には苦労しましたので、スマートフォンではなく高感度に強い機材をお勧めします。ただしいつ同様のイベントがあるのかはわかりませんがけども。
昼間に見えない保線作業
昼間には見られないような車両が平針駅に展示がありました。
例えば軌道を検測する車両、軌道を清掃する車両、高所作業車などの展示とデモンストレーションがありました。ただ、JR東海のように予算がないので最新鋭の機材は導入できないとのことでした(笑)
保線作業で時々事故が起こってしまいますが、名古屋市営地下鉄では保線作業中の死亡事故は発生していないとのことでした。
しかし、保守車両が運行したり、600ボルトから1500ボルトの電気を取り扱うわけですから危険とは隣り合わせですし、人力を要する場合も多くあるようです。
名古屋市営地下鉄の初乗り料金(210円)は地下鉄のうちで最も高いらしいですが、裏側を知ると210円は高くなく感じました。