もくじ
鉄道の場合
①JR名古屋駅から東海道線で岐阜駅を経由し高山本線へ、②名鉄名古屋から新鵜沼駅を経由し高山本線の2パターンがあります(名古屋から多治見、美濃太田経由もありますが、積極的に選択する理由がありません)。
①②とも所要時間(乗車時間)は2時間30分程度ですが、②の場合は別途乗り換え時間を考慮する必要があります。
特急ひだを使う場合
正規運賃その1 おススメ度
まず基本となる名古屋から高山(岐阜経由)の正規運賃を確認しましょう
- 自由席乗車 乗車券3410円 特急券 2200円 合計5610円
- 指定席乗車 乗車券3410円 特急券 2930円 合計6340円
- グリーン車乗車 乗車券3410円 特急券他5000円 合計8410円
指定席料金のみ、繁忙期は200円増しで閑散期は200円割引となります
- メリット 購入時期の制限や変更等に制約が少ない。
- デメリット 価格が最も高い。
他に手段があるのであれば、積極的に選択することはないでしょう。
ただし、新幹線との乗り継ぎ割引を適用する場合は、おススメ度
なお、2022年7月から新型特急が走り始めますのでこちらにも期待したいところです。
正規運賃 その2 名鉄線経由 おススメ度
名古屋から名鉄線新鵜沼経由での高山の正規運賃を確認しましょう。乗車券部分は名鉄線とJR線の合計です。
また、名鉄の特急と快速特急は乗車券のみで乗車できますが、編成の一部である特別車両(指定席)に乗る場合は別途360円が必要です。
このルートは2001年まで走っていた特急北アルプスと同じルートです(知ってる人が減ってきてるだろうなぁ…)。
- 自由席乗車 乗車券2930円 特急券 1860円 合計4790円
- 指定席乗車 乗車券2930円 特急券 2590円 合計5520円
- グリーン車乗車 乗車券3410円 特急券他4660円 合計7590円
指定席料金のみ、繁忙期は200円増しで閑散期は200円割引となります
- メリット 岐阜経由より1000円弱安い。
- デメリット 鵜沼駅で乗換が必要で、荷物が多いと大変。鵜沼に停車する特急ひだは1日3本しかなく、それ以外の時間だと美濃太田まで普通で行ってさらに乗り換えが必要となる。
名鉄線沿線にお住まいの方や普通列車で行こうとお考えの方には有力だと思います。
在来線指定席特急回数券 おススメ度
定番の特急回数券です。普通車指定席に乗れる6枚セットの回数券で、3万3900円なので、1枚当たり5650円です。
少し割高にはなりますが、名古屋駅付近の金券ショップではばらして販売されているので、1枚から購入可能です。
- メリット 指定席に乗るのならお得。利用時期の制限があるが自由度が高い。
- デメリット そこまでお得とは言えない
これもあまり積極的に選択することはないでしょう。
ひだグリーン回数券 おススメ度
特急ひだ号のグリーン車が利用できる4枚セットの回数券で、発売額が26560円なので、1枚当たり6640円です。
指定席の正規運賃に300円プラスするとグリーン席に乗れる計算になります。その他の条件は指定席特急回数券に近いですが、有効期限は購入から1か月です。
特急ひだには、グリーン車がない場合もありますが、その場合はグリーン料金相当額が返金となるので良心的です。
- メリット お得度、費用対効果が高い、自由度が高い。
- デメリット 有効期限が1か月と短い。そのためか金券ショップの取り扱いがない。
【コメント】条件が合えばこれが一番おススメします。なお使用するときは富山駅発着のひだ号に乗車することをおすすめします。こちらのほうが座席が豪華です。
飛騨路フリーきっぷ おススメ度
JR東海から回数券タイプではなく、フリー切符タイプのお得な切符も発売されています。
イメージとしては特急ひだ往復分の値段で、高山本線飛騨金山~飛騨古川間の特急乗り放題に加え、濃飛バス平湯・新穂高線の乗車券または白川郷線の乗車券もしくはタクシーチケットがついているイメージです。
行程は同一行程である必要性がありますが、人数が多くなればなるほどお得度が上がります。
なお、年末年始、ゴールデンウイーク、お盆期間は利用ができません。
- メリット フリー乗車やバス・タクシーに乗る予定の方はかなりお得。
- デメリット 有効期限が3日間とやや自由度が低い
条件に合う方で複数での利用を予定の方にはかなりおススメ
JR東海ツアーズ おススメ度
最後にご紹介するのはJR東海ツアーズの利用です。
1泊2日で12000円程度から、日帰りだと8000円程度からの商品があります。
冬の閑散期だと日帰り5000円台でお買物券のパッケージがあったり、グリーン車にプラス500円で乗車できるプランがあったりしたこともあります。
また、首都圏や静岡、近畿圏からの設定もあることも魅力の一つです。
- メリット 自分に合う商品が見つかった時、最もお得である可能性が高い。
- デメリット 自由度が低い。ツアー商品のため変更、取消手数料が割高。
とりあえず見ておいて損はないと思います。旅程を変更する可能性がある場合は要注意です。
普通列車を使う場合 おススメ度
名古屋駅から岐阜駅を経由し、場合によっては美濃太田で乗換して、高山に至ります。
普通列車や快速列車で名古屋から高山に行こうとすると所要時間は4時間前後とやや長めではあります。
運賃は、JR岐阜駅経由が3410円で名鉄線新鵜沼経由が2930円です。
基本的に普通列車といえどトイレ付きの車両がついていますから、そのあたりの心配はないのですが、飲食物の確保が問題になります。
普通列車なので、高山線内では特急ひだの通過待ち合わせ、対向列車通過待ちと停車時間が長くなる傾向となりますが、美濃太田駅、下呂駅を除き駅には自販機くらいしかありません(ない駅ももちろんあります)ので、食事が問題となります。
食事を名古屋駅や岐阜駅で買っていくのも悪くはないのでしょうが、個人的には我慢して高山で食事をすることをお勧めします。高山の食事はおいしいですから。
- メリット 費用が安い。下呂温泉で途中下車もしやすい。
- デメリット 所要時間が長い。座席の指定はできない(といっても座れないことはまずない)。座席があたりの車両が来るか大外れが来るかは運しだい。
私みたいなオタクには各駅停車でゆっくり車窓を眺めながら行くのも悪くはありません。なお青春18きっぷを使って名古屋以遠から来るのであれば、おススメ度
東海北陸道高速バス おススメ度
名鉄バスセンター・JR名古屋駅と高山濃飛バスターミナルをつなぐ東海北陸道を走る高速バスが、JR東海バス、名鉄バス、濃飛バスの共同運行により毎日9往復設定されています。
所要時間はおおむね2時間45分程度で特急ひだにひけを取りませんし、車内にトイレの設備もあります。
運賃は、
- 正規運賃 3100円(片道)
- 往復割引 5400円 ※片道換算2700円
※回数券は廃止となった模様です。
東海北陸道は、一宮ジャンクションから飛騨清見インターまでの2車線化工事が完成してますます便利になりました。
- メリット 費用対効果が非常に高い。ネットで予約から乗車、変更まで手続き可能。
- デメリット 高速道路走行のため時間が読めない。4列シートで車内が窮屈(特に満席だと)。席数が少ない(多客期は2号車が出ることもあります)
数年前のお盆にこの高速バスに乗ったところ、高速の重体につかまり6時間越えの乗車となってしまいました。時間に加え満席の車内というのは疲れるというのももちろんですが、つらい思いをしました。
閑散期の平日などであれば、2席を占有できるので楽です。時期によって快適度が大きく変わる交通手段だと思います。
名古屋~高山を往復する際は、個人的に次のように使い分けています。
- 原則 高速バス
- 日帰り JR東海ツアーズの日帰り旅行
- 暇なとき 青春18きっぷまたは普通列車の旅
その他は、場合に応じて選択しています。
なお、車窓を楽しむということであれば高山本線一択です。高山本線は鉄道雑誌でもおススメの路線として取り上げられるくらいですから。
対して東海北陸道はトンネルだらけで、あまり車窓は楽しめないように思います。長良川の眺めを楽しめなくはないですが、すぐにトンネルに入ってしまうからです。
今回の記事は以上になります。今後もどこかに行く際に検討した交通手段などを生活改善情報としてお送りしたいと思います。