JRグループのロングセラー商品に青春18きっぷがあります。
発売は1982年ですので、記事を書いている現在で40年の歴史を持つ切符です。
今回は、青春18きっぷを初めて使う方向けに、その使い方とその楽しみ方をお話しし、少しでも面白そうだなと思っていただければと思います。
青春18きっぷ 利用期間
原則的に学校の春休み、夏休み、冬休み期間に合わせて発売されます。
2022年度は、次のとおりとなっています。
青春18きっぷのお約束 利用期間
春季用 2022年3月1日から2022年4月10日
夏季用 2022年7月20日から2022年9月10日
冬季用 2022年12月10日から2023年1月10日
※利用可能日の初日の概ね1か月前から販売開始、最終利用日の10日くらい前に販売を終了します。
販売場所は、JRのみどりの窓口や旅行会社で購入することができますし、金券ショップでは、割高になりますがばら売りを買うことができます。
価格は、1万2050円(2022年現在)で子供用の設定はありません。また、次の利用期間に持ち越すことはできませんので、期限内に使い切る必要があります。
青春18きっぷ 利用方法
青春18きっぷは5日分1組で販売されています。
利用期間内であれば、5日分をいつでも利用できます(連続する5日でなくてOKです)。
また、同一行程が条件となりますが、複数人での利用も可能です。
青春18きっぷのお約束 利用方法
たとえば、
1人で5回
2人で2回(4日分)+1人で1回
4人で1回(4日分)+1人で1回
といった使い方ができます。
青春18きっぷは自動改札を通れませんのでご注意ください。
有人駅では、有人改札で人数分の日付のスタンプを押してもらってください。
無人駅では、そのまま乗車し車掌から日付の記入を受けてください。車掌がいない場合は、運転士か降りる駅で日付のスタンプを押してもらってください。
※走行中に運転士に話しかけるのは危険ですのでおやめください。
青春18きっぷは購入後手数料を負担することによって払い戻しをすることができます。
ただし、いくつか条件がありますのでご注意ください。
青春18きっぷのお約束 払い戻しは5回分すべてが未使用でないと不可
ということですので、1回分でも使用してしまうとJRの窓口で払い戻しができなくなります。
ただし、残り回数分を金券ショップやネットオークションで売却することは可能となります。しかし、使用期限が短くなればなるほど安値になる傾向があります。
青春18きっぷ 乗れる列車
この切符で乗車できる列車について解説いたします。
青春18きっぷのお約束 JRの鉄道営業路線のうち普通列車
初めて青春18きっぷをお使いになる方が疑問に感じそうなところをお話しておこうと思います。
- 特急料金を支払えば特急列車や新幹線の乗車券部分にはなる?
- なりません。この場合は、特急料金と乗車券の両方の購入が必要です。
※一部の例外で特急列車に乗れる区間もありますが、はじめての方は乗れないものと考えてください。
- 快速列車には乗れる?
- 快速列車(新快速、特別快速などを含む)は、普通列車の一種ですので乗車できます。
- 私鉄や第三セクターは乗車できる?
- 乗車できません。
※一部の例外がありますが、はじめての方は乗れないものと考えてください。
- JRバスは乗車できる?
- 乗車できません。ただし、JRの鉄道路線の不通区間を走る列車代行バス(BRTを含む)は乗車可能です。
- 普通列車・快速列車の指定席やグリーン車には乗れる?
- 指定席は、指定席料金を追加で支払うことによって乗車できます。
グリーン車は、グリーン車自由席であれば、グリーン券を追加購入で乗車できます。
一方でグリーン車指定席は乗車できません。
グリーン車自由席のある列車は、主に首都圏のJRに連結されています。それ以外の線区ではまずお目にかかりません。
グリーン車の扱いはちょっとややこしいです
青春18きっぷ その魅力とは?
普通列車で長距離列車は少なくなってしまったため、乗り換えが必須ですので、夏などは少し疲れがたまるかもしれません。
しかしながら、「ただ座っているだけ」ともいえるので、疲れるとは考えていません。
ただし、私も大学生の時、約18時間も鉄道に乗っていた人間(≒変態)ですので本当に疲れないのかは、「人による」としか言えないところでもあります。
初めての方は、先ずは片道2時間~3時間程度に収めた計画を立ててみるのがおすすめです。
名古屋からなら京都(~大阪)、伊勢・鳥羽、下呂温泉、浜松(~静岡)、松本(少し遠め)あたりでしょうか?
目的地に早く着いて観光をするのであれば、新幹線や特急列車で行くのが最も効率がいいと思います。
しかし、普通列車の旅はまた別の楽しみがあります。
青春18きっぷのお約束
・北海道の雪原の中にある誰もいない駅で感じるのモノクロの世界
・東北のギャルが「んだ」と言うギャップ
・中部の険しい山河に立ち向かう列車
・四国の山間でたまに遭う夕立の香り
・九州の暮れゆく海を見ながらうつらうつらする贅沢な時間…
このように各駅停車の旅は、列車に乗ること自体も大きな楽しみとなります。
特にローカル線を旅すると9月には干柿が掛かっていたり、収穫前の稲穂の間を走って行ったりします。
この夏は青春18きっぷで日本の原風景を見に行ってみませんか?
青春18きっぷと言えば個人的には紙の時刻表です。どうしても乗り換えが多くなるので、スマホより便利なことが多々あります。
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