名古屋市名東区の司法書士 酒井健のブログ

おわら風の盆の魅力を引き出す撮影テクニック 前編

今年の9月1日から3日に3年ぶりにおわら風の盆が開催されます。今年のおわら風の盆は、コロナ対策として従来とは異なり小規模での開催になるようです。

何はともあれ執筆時も開催見込みということで、伝統芸能の伝承という観点や観光の観点から考えてもとても良いと思います。

この記事では、何回か足を運んだ経験から、おわら風の盆を撮影するにあたりヒントとなりそうなことをお伝えしたいと思います。

筆者
筆者

本当は私も足を運ぶつもりでしたが、怪我の影響によりいけなくなってしまったので、半ばやけくそになって書いております。

ちなみに、タイトルはBING AIに作成してもらいました。しかし「撮影テクニック」というのは少しばかり大風呂敷を広げている気がします(笑)

今年(2022年)のおわら風の盆は変則です

この記事は、2019年までの通常開催時の経験を元に記事を作成しています。2022年の開催は変則的な開催となっております。またそれ以降の開催については、主催者ホームページをご覧ください。


おわら風の盆 基本情報

基本情報

まずは基本情報から押さえましょう。

開催日時

毎年9月1日から9月3日(9月4日未明)までです。曜日は一切関係ありませんので、年によっては火・水・木曜日というド平日の開催となることとなります。

開催場所・アクセス

富山県富山市八尾町の市街地の各所で開催されます。

最寄り駅はJR高山本線の越中八尾駅です。開催中は臨時列車も運行されます。

例年は臨時駐車場があり自動車でのアクセスも可能ですが2022年は自家用車でのアクセスは禁止されています。

開催時刻

例年ですと、1日目と2日目は、15時から23時までです。

最終日が17時から23時だったと思います。

筆者
筆者

私は、しばしば21時ごろに到着して翌朝6時ごろに帰ります。その理由は後編で…

マニアックな本ですが詳細な解説があります。

おわら風の盆 おすすめ撮影技法

おすすめ撮影技法

私のような素人が技法などを語るのはおこがましいとは思いますが、考えつくことを記載してみました。

お作法(マナー)

フラッシュ撮影の禁止

おわら風の盆ガイドブックにも書かれていますが、夜間のフラッシュ撮影は禁止(自粛)されています。

理由としては、おわらの雰囲気を壊さないためと言われることとなりますが、暗いところで急にフラッシュをたかれた演者は、一時的に視覚を失うことは想像に難くないところであります。

といいますか、並大抵のフラッシュでは効果が薄いのではないでしょうか?私自身、風の盆でフラッシュ撮影をやったことがないのでよくわかりませんが、光が届かずフラッシュ撮影の効果が薄いと思われます。

三脚の使用の禁止

使用は禁止されていますし、そもそも立てるスペースがないと思います。

持ってくると荷物になるだけですし、持ってこの坂の街を歩き回ると体力が削られると思いますから、自宅に置いておきましょう。

演者とは距離をとる

特に男性の踊りはダイナミックな動きがあります、また笠で演者の視界が制限されているので、近くにいると接触事故が起こる可能性が高いと考えられます。

現場の係員の指示に従って、十分な距離をお取りください。

演舞中以外を撮影するときは許可を得たほうが良い

祭りということもあり演舞中の撮影は比較的寛容だと考えられます。

ただし、肖像権の保護が厳しくなってきた現代では、演舞外で特に顔が映り込む場合は、事前又は事後に本人の同意を得ておいたほうが何かと安全だと思います。経験的に断られることは、まずありません。

室内にカメラを向ける時には許可を得たほうが良い

時には個人宅で演舞したりすることもあり、つい撮りたくなってしまうところですが、他人の自宅内を撮影する場合は事前に許可を得る必要があると思われます。

トラブルになる可能性はどれだけあるかは、不明だし、そもそも相手に気付かれるかどうかはわかりませんが、安全側で考え、無駄なトラブルを避ける姿勢がよろしいかと思います。

雨が降ったら中止

胡弓などは、水濡れをすると致命的なダメージを受けてしまうので、町流し(演舞)は中止となります。

町流しの途中で雨が降ってきても同様です。そのため、期間中は天気予報とにらめっこになります。

カメラのおすすめ

夜間撮影となりますので、今から購入するのであれば発売年が比較的新しいミラーレスカメラがおすすめです。

センサーサイズは、中版、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズ以上を推奨します。ギリギリ1インチセンサー以上のものを選んでいただければ戦えると思います。
スマホのカメラでは記録にはなりますが、そこそこきれいに記録を残そうと思えば、1インチセンサー以上を選択していただきたいところです(でも、結構高額です)。

夜間の撮影だとISO感度3200がベースで、暗い場所ならばISO6400とか12800という普段の撮影ではまず使わないような感度を使っていくこととなります。

カメラ本体に手振れ補正があればなおよしです。

私が今年持っていこうと思っていたカメラです。

レンズのおすすめ

カメラと同様に暗い場所の撮影になりますので、明るい単焦点レンズがおすすめです。

焦点距離に関してはお好みのものをご用意していただければと思います。
個人的には、50mmや85mmをもっていくことが多いです。所持していませんが、135mmも有力候補かと思います。

私が今年持っていこうと思っていたレンズです。

レンズ一体型カメラのおすすめ

私の2019年の撮影は、富士フィルムX100Fで行いました。
センサーサイズがAPS-CでF2.0のレンズということで、十分に活用できました。

難点は望遠側が弱いという点です。したがって、ダイナミックな写真を撮るには、足で寄る必要があります。
公式行事では、広角過ぎて観衆が入ってしまいますので、割り切って観衆をも風景の一部ととらえる必要がありそうです。一方で、公式行事後(23時過ぎから)のスナップ用としては、このカメラが最適解な気がします。

コンパクトさ重視ならソニーのRX100シリーズがコンパクトでおすすめです。ただし、センサーサイズが比較的小さいので、高感度性能はやや弱めと言わざるを得ません。街灯などがある場所で撮影するなど工夫が必要です。

X100系は私が前回利用したカメラです。

筆者
筆者

どれだけいいカメラをそろえても歯が立たないこともある過酷な現場です。


前編は以上です。おすすめの場所や公式行事終了後の様子については後編でお話しします。